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出産後の諸注意

出産後の諸注意

 
 
  産後に付きましては本人は元より、ご家族の方も大いに注意して頂きたいと思います。
産後の過ごし方によっては、後の健康状態や病気に大きく関わり、回復困難な状態にもなりかねないからです。
 
昔から「血の道」と言いますが、これは産後の過ごし方に大きな原因があります。症状はいろいろありますが、要するに子供を産んで、お悪ろ露が全部出きらない内に体を使ったり、頭を使ったりすると、悪露が使うところに集溜し固まるのです。腰を使えば腰に固まり、眼を使えば眼が悪くなります。産後、眼を悪くしたのは一生治らないとよく言われます。

 また、産後に精神病になるのは、その悪露が心配事や何かの為に、頭に集溜するからなのです。これは普通では中々外へ出にくいので、不治と言われているのです。産後に無理して体を使うと、それが病気を起こすもとになりますから、大いに気をつけてもらいたいものです。
 
< 産後気をつけること>
 
 子供を産んで、一週間位はトイレにも行かないで、寝たきりがいいのです。
病院によっては、後産がよく出るからと言って、産後すぐに歩かせたりしますが、これは絶対に避けたいことで、本来ならば排泄も寝たままの方がいいのです。とにかく、一週間は絶対に安静にして頂きたい。
また、三週間位はトイレ等で手を洗う場合、ぬるま湯を使用されるとよいです。
産後、一週間は寝たきり、一週間が過ぎたらそろそろ起き出して、21日間は余り体を使わないことで、それから35日位から大体普通に動くようにし、本当は75日経ってから通常の生活状態に戻るのがいいのです。
産後の75日間は日数も長いので、退屈される方もあるかと思いますが、この間に読書をしたり、根を詰める仕事(例えば、裁縫やパソコン等)は絶対に避けて頂きたいのです。
本人は元気であり、体力もあるので大丈夫、と思いがちですが、その時は何でもなくても、長い年月の間にはその歪みは出てくるものです。この点、家族の方も充分注意していただきたいのです。
 
< 産後の出血>
 
 産後の出血ですが、これは悪露が出ているので、決して止めてはいけないのです。たとえ長時間に渡ることがあっても、心配することはありません。
最近は氷等で冷やし、出血を早く止めることをしますが、冷やすと悪露は固まり、後の病気に繋がっていくのです。ですから、出ることよりも、止めることの方が重大問題なのです。先程も記したように、この悪露が出切らぬ内に余り動いてはいけないのです。ですから、出しきるまでは、出方を見ながら動いたらいいでしょう。
産後の入浴ですが、これも出血の具合で入ればいいのです。普通は入浴すると出血するので怖がりますが、本当は出血していいのです。二週間位経ってから、徐々に入浴したらよいでしょう。
 
<産後のHR>
 
 産後のHRは、子宮の裏側(腰より少し下の部分)、または下腹部に付けるとよいです。この箇所に付けますと、悪露はよりスムースに排泄されて、産後の回復も早くなります。
 
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