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母親の態度を通して学ぶ

母親の態度を通して学ぶ

 
教育改革国民会議、第一分科会の警告書に
教育という川の流れの、最初の水源の清冽(せいれつ)な一滴となり得るのは、家庭教育である。

「 ・あいさつができること
      ・単純な善悪をわきまえること
      ・我慢すること   」        とあるそうです。
 
何故この文章を引用したかと言いますと、これはHRが常々主張している論と相似しているからです。
 
HRでは、教育には段階があって、第一段階を0才から12才までとしています。
この間は家庭を中心とした生活をしているので一番接触と会話の多いのが母親です。その会話の中から子供は本能的にすべきこと、してはいけないことを学んでいきますが、それも母親の態度を通してです。
 
例えば、母親が綺麗好きで、家屋内の整理整頓が行き届いていると、子供も「掃除はしなければいけない」と言わなくとも感じるものです。
朝の挨拶も母親の方から「おはよう」と声を掛ける習慣があると、知らぬ間に子供も「おはようございます」と挨拶するようになり、母親が父親に挨拶すると、子供も同じような態度をとるものです。
 
明るく笑顔を絶やさないと、子供も笑顔で明るい性格を造り上げていきます。
子供は両親の仲の良い姿を見ることを一番の楽しみにしています。
 
このように母親の真似をして育っていくのが子供ですから、母親は子供の教師的役割を担いつつ育ててゆくのです。
 
 
 
第二段階は12才から30才前後までとしてよいでしょう。
12才は理性が発達する年代ですから、人間のすべきこと、してはいけないこと、善と悪をしっかりと教え込んでいけば、30才頃には生き方の基本を実行し、社会生活で信用を付け、人様に迷惑を掛けることも少なくなります。
 
善と悪の基準がわからず放任されて育つと、自己中心的な人間が出来上がります。また、自己主張が強い為に、結婚しても夫婦間で何かにつけて口論となり、それが子供の心に悪い影を残し、その子も性格的には自己本位的となり、親に心痛を与える子供になっていきます。
 
今日、若い世代に犯罪が多発している原因は、善いことと悪いこととの区別がつかず、気分の赴くままの行動をするからであり、その結果、凶悪な行為を平気でするようになる、これは善悪の基準を教えずに放任して育てた結果です。
 
昔から「三つ子の魂百まで」という諺があり、3才児で修得した心の風景は一生続くと言われていますが、12才後も両親が真剣に取り組めば修正することは出来ると信じています。
 
                 (「HRの世界 心に糧を蒔く」より)
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